2014年08月03日

北海道視察 農林水産省動物検疫所編

7月15日 朝晩は涼しい北海道

7月13日に視察した『小樽ガイアクリーン22』に関連している『環境』視察です。

場所は、札幌空港から車で30分強の『農林水産省動物検疫所胆振分室』です。


まずは、滅多に訪れることが出来ない動物検疫所胆振分室について。
北海道視察 農林水産省動物検疫所編


輸出入の主にサラブレットを検査する施設です。
輸入の場合は日本国の法律に従って検査を行い、輸出の場合は輸出先の国の法律に従って検査を行います。
北海道ならでは施設です。

この施設は年間100頭ぐらいのサラブレットを検査をします(景気によって頭数は変動するそうです。)

この時期はサラブレットを受け入れする時期ではないことにより視察を受け入れて頂きました。
サラブレットが舎にいる場合は決して外部の人間は施設内は立ち入り禁止。厳格です。
なので、施設内に入る際にはこの格好です。
北海道視察 農林水産省動物検疫所編





北海道視察 農林水産省動物検疫所編


空っぽの舎内。

北海道視察 農林水産省動物検疫所編


サラブレットのためのパドック。


貴重な機会に胸をときめかせての視察です。

では、『農水省動物検疫所胆振分室』で運営されている『環境策』です。
主軸は従来の焼却炉とは異なり「焼却」しない高温高圧下で飽和水蒸気によって廃棄物を分解する点です。これにより、ダイオキシンなどの有害物質の発生はほとんどなくなります。

ここでの廃棄物は限定されています。馬の検疫時に使用した敷料および排出された糞と尿のみです。
そのため、処理原理の安定性は確保され混合物処理より処理工程の確保がされていました。

環境対応策としての利点は①燃やさないためダイオキシンなどの有害物質の排出がほとんどない。②焼却灰は産業廃棄物となりますが、この施設の場合だと生成物(処理物)は一般廃棄物として搬出できるので、土壌改良材や肥料や補助燃料等として利用可能な点です。

経済的側面は、投入量により様々な検証が必要と感じました。
初期投資もさることながら、維持管理費(燃焼費やメンテナンス費や定期点検費等)も課題ですが、焼却灰処理費用が不要になるのは大きいと思いました。

もっとも、課題がないわけではありません。
廃棄物の投入口が狭いのは効率性を確保されません。
北海道視察 農林水産省動物検疫所編


狭いですね。



排気と水蒸気と水処理もあります。



今回の2件の視察はいずれも固定概念であった「ごみは燃やすもの」とは限らないを教えて頂いた良い機会を与えて頂いたお世話になった方々に感謝します。

色々また研究させて貰いたいです。









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Posted by ひろた 直美 at 19:29│Comments(0)研修・視察環境
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